うーわ…。びしょ濡れじゃないすか。
いきなり降ってきましたもんね…。

それだけ濡れてると、あまり意味ないっすけど…。どうぞ。


(ハンカチを渡された。)


――――明日提出のノートを取りに…?
それは災難でしたね。

今なら下校のチャイムもまだ鳴ってませんし、急げば間に合うんじゃないすか?
じゃ…オレは先に帰ります。また明日。


(借りたハンカチで体を拭きながら、早足で教室へ向かう。
机からノートを取り出すと、慌てて教室から出た。)


【ずぶ濡れになる2】