(慌てて電話を切る喪部。)


吃驚した…。盗み聞きなんて趣味の悪いことするなよ。
………。まあ。
別に、聞かれたところで今更どうなるものでも無いけど…。


(喪部の傍へ駆け寄る貴女。)


“驚かそうとしてただけ”?…フッ。相変わらず呑気なコだね、君は。

……。今日は生徒会の彼とは一緒じゃないんだね。
せっかくだし、僕と帰ろうか。


(寮に戻るまでの間、喪部に笑顔を向ける度に何故か目を逸らされ続けた。)
【■喪部を驚かそうと気配を消して近付く2】