(1階下足箱――――…。
ようやく追いつき、夷澤の手を掴む貴女。)

【夷澤】
くッ―――…!

(思い切り手を振り払われてしまった、その瞬間。
一瞬。ほんの一瞬だが、突き刺さるような冷たい風に頬を撫でられた。)

【夷澤】
あッ…。す、すみませんッ。
せっかく、追い掛けてきてくれたってのに…。

………。


【■い、夷澤くん!待って!(慌てて追いかける)】