<あなたの胸中の問いを肯定するかのように、一郎は視線と共に微かに頷く…>

(俺を信じてくれ……〇〇。)

<真っすぐなオッドアイを、あなたも真っすぐに見つめ返す…>




……今だッ!!!二郎!!三郎!!

<一郎の声に、男は即座に背後に顔を向けようと体を捩る…と、男の腕が緩んだ一瞬の隙を突いてあなたは一郎の示した方向に駆け出した…!>

ッらぁ!!!!!!

<刹那、追い掛けようと振り上げられる腕より先に 一郎の脚が男の顔を蹴り上げる…
一瞬宙に浮いた男の体が重い音を立てて地面に沈むと、控えていた警察官数人が迅速に男を取り押さえた>




〇〇っ!!無事か?!

(すぐにあなたに駆け寄り、オッドアイが心配そうに顔を覗き込んでいる…)

あれ……二郎君と三郎君は…?
(一郎…何かするつもりなの…?そっちに逃げろってこと?)