〇〇…?
(あなたが振り向くと、そこには"信じられない"という顔をした どこか見覚えのある人物が立っていた…)
どうしてここに……お前はもう、この街には居ねぇもんだと…。
……元気だったか?2年振り…だよな。
しかしビックリしたぜ、まさか…施設の跡地にお前が居るなんて、……思わなかった。
施設長が逮捕されたあと、施設は閉鎖されて…
お前も含めて、みんな別々の場所に行っちまったから どうしてるかとか、全然分かんなかったんだ。
連絡も、…何度も取ろうと思ったけど、あの頃の俺は…もう関わらない方が良いんじゃねぇかって勝手に……ごめん。
(どこか悲しそうに視線を落とす…)
…悪い、えっと…俺のこと覚えてるか?
分からなけりゃ、……これ。
お前さえ良ければだけど、連絡してくれ。
(懐から取り出した名刺に手早くペンを走らせると、あなたに手渡した。
"萬屋ヤマダ 代表 山田一郎" ペンで書かれたのはどうやら携帯番号のようだ……)
もしかしたらどっかで聞いたかもしんねぇけど…俺萬屋の仕事しててさ、何か困ったことがあった時にも連絡しろよ。
今日お前がたまたまこっちに来たのか、それとも住んでんのかとか…俺とか二郎と三郎のこととかも、積もる話はまたそっちでしようぜ。
(一郎はふっと微笑むと、ゆっくりとこちらに歩み寄る…)
…またな、連絡待ってっから。
(すれ違いざまにそう零すと、一郎は去って行った……)
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+また会いたいと連絡してみる