(スタッフに案内された席に着き、一郎の出番を待つ…
やはり"エリアを懸けないラップバトル"のためか、純粋にラップを楽しんでいる和気藹々とした雰囲気で進行されている

一組、二組と進んで行き、やがて "MC.B.B!!" 会場に一郎のMCネームが響き渡った)

出て来た一郎の姿に、会場は今までとは少し違った盛り上がりを見せている…)

っ、

(会場を見渡した一郎と確かに目が合う…と、薄く笑み 軽く手を振られた。
…も、相手と向かい合った瞬間 その笑みも一瞬で消え、先攻後攻かを決める間にも一郎はただ相手を見据えている

"先攻、MC.B.B!!" 不利と云われる先攻に決まったが、一郎の表情は一切変わらない…)



…ヤベェな。惚れた女が見てるってだけで、負ける気がしねぇ。

(一郎は何かを呟き、初めて不敵な笑みを覗かせた…あなたが固唾を呑んで見守る中、レゲエホーンの音が高らかに鳴る…)

&頑張って一郎くんっ!!
&席について出番を待つ