そうか!髪を切ることも傷付けてることには違いねぇよな…それがもし通るなら、お互いの髪を毛先でも切れば出れる可能性はある。
…ただ、肝心の髪を切るハサミがどこにも……
(キョロ、と一郎と一緒に部屋を見渡すと 傍らに銀色の何かが落ちているのが見えた。)
っあれ、ハサミじゃねぇか?…可笑しいな、さっきまでは何も無かったハズなのに……
(一郎の手が慎重にハサミを拾い上げる…髪を切る専用の形状をしたハサミは白色の照明に照らされ、鈍く輝いている…)
…どういう理屈かは分からねぇが、とにかくやってみよう。
女性の髪は命だって云うし、お前の綺麗な髪を切るのは嫌だけど…目立たないところを、毛先ぐらい切れば…。
……どうする?先にするか、後にするか。
(透き通るようなオッドアイがじっとあなたを見つめる…)
→
先にする→
後にする