マジか……タイミングが重なっちまったな…。
んー…日持ちするとはいえ、さすがにこの量を期限内に食うのはちっと無理がある…。
(考える様に長く唸り声を上げる……と、ひらめいたように勢いよく顔を上げた)

そうだ!!俺も同じように"差し入れ"すりゃ良いじゃねぇか!
よし!そうと決まりゃあ、さっそく連絡して…
…ぁ、乱数?突然なんだが、おせちが余っちまって……
(一郎は何やらどこかに電話を掛け、話をしている…)
……うっし!受取先が見つかったぞ!!
乱数に連絡したら、有栖川なら喜んで受け取るってさ!
有栖川ならまず断らないと思ったんだが、やっぱり予想通りだったな。
いやぁー、無駄にならなくてよかったぜ!
(余分になってしまったおせちは、年始も素寒貧な彼のお腹に向かうことになった…)