こいつに何の用だ

(背後から鋭い声が聞こえた瞬間、見慣れた大きな背中が目の前に庇うように立った…)

明らかに嫌がってんだろ。
こいつに手ぇ出すなら容赦はしねぇ、俺にぶっ飛ばされたくなかったらさっさとこのブクロの街から出て行くンだな。

(あなたに絡んできた男は、相手が一郎だと分かると血相を変え すごすごと退散して行った…)

……ん、大丈夫だったか?
あいつの顔に特に覚えが無ぇから、そこら辺のただのチンピラ風情だとは思うんだが…。

(男の去って行った方向を見つめている…)

王子様じゃん
絡まれる