………変なやつ。
(たっぷりとした間の後に一言呟くと、握った絆創膏ごと手をゆっくりとポケットに入れた。)
……あんたって、マジで変なやつだな。
俺が今まで出会ったやつも相当頭可笑しいのが多かったけど、その中でも結構上位に入るぜ。
…じゃあ、これは受け取っとく。あんたの安眠とかどうでも良いけど。
…サンキュ(顔を逸らし、蚊の鳴くような声だったが それは確かにあなたの耳に届いた…
次いでハァと重いため息を吐くと、彼はコンビニのガラスから背中を離し 向こう側を見遣る)

俺もう行くから。
あんたはさっさと家に帰って寝ろよ、これで安眠出来んだろ。
(またフードを被り、少し歪に膨らんだポケットを気にしながら 彼は夜の闇に消えて行った…
……何となく、近い内にまた会えそうな気がする)