「山田一郎君、」
誰だ?
銃) こんにちは、こんなところでお会いするとは…奇遇ですね。
……どーも
銃) そんなに露骨に嫌そうな顔をしなくても良いじゃありませんか。…それとも、彼女の前ではそんな顔は見せないんですか?
彼女…?…〇〇のことか。
銃) 察しが良くて助かりますよ。…余程彼女のことが大切なんですねぇ、話題に出しただけでその顔とは。
…あいつに手ぇ出してみろ、誰だろうが容赦はしねぇ。…ぶっ潰す。
銃) 怖い怖い。…さて、私はただ揶揄うために君に声を掛けた訳じゃないんですよ。
この際なので、率直に言いましょう。…彼女の幸せを願ってばかりでは、彼女を守れませんよ。
……どういう意味だ
銃) 君は今いち分かっていないようですが、その人の幸せを願うということは 同時にその相手の幸せを願うことになるんですよ。
…つまり、当人の幸せを願ってばかりでは いつか足元を掬われるのは誰か…?ということです。
………。
銃) そんなに睨まずとも、私は彼女にそういった興味はありませんのでどうかご安心下さい。…まぁ、"今は"の話ですがね。
(~♪ 銃兎の携帯が鳴った…)
銃) おっと…では、私はここら辺で。……判断は早い方が良いですよ。
大切なものがいつまでも近くにあるとは限りませんから。
…ご忠告どーも。
(銃兎は踵を返し去って行った…)
………相手の幸せを願うことにもなる、か…。
余計なお世話だっつの……クソッ
発破