仕方ねぇな……ちょっと付いて来い。
(言うと、一郎は階段の方に向かい 手招きをして来る…
訝しく思いながらも付いて行くと、いそいそと何故か一郎はエプロンを付け始めた)

…これから、夕飯に使う玉ねぎを切ります。
ほんとは夜に仕込み始めようと思ったけど、お前が泣き顔見たいって言うから仕方なくな。
新鮮なやつだから、たぶんめちゃくちゃ涙出ると思う。
(丁寧に手を洗い、さっそく玉ねぎを切り始める…)
……っ…ぐすっ……うぁっ…めちゃくちゃ涙出る……つか鼻水の方がやべぇ、
(目を潤ませぼろぼろと泣いている…)