(暫く通っていると、彼は不定期に居る日と居ない日があることに気が付いた。
居る日は決まってスマートフォンに目を落とし、やはり何処かしらに傷を作っている……

今日もあなたはコンビニに足を運ぶも、彼の姿は見当たらない…

コンビニの袋を片手に帰路を辿っていると、何やら柄の悪そうな若い男数人が前を歩いている。

「今日は居なかったな、あいつ。」 「ヤマダイチロウだろ?居たら今日こそぶっ飛ばしてやろうと思ったのによ!」
……聞こえるに穏やかな話ではないが、コンビニ前で見掛ける彼の名前は"ヤマダイチロウ"というようだ。

「居たってお前じゃ勝てねぇよ!」 「言っとけ!!」 ゲラゲラと騒がしく喋りながら、彼らは曲がり角に消えて行った……)
暫くコンビニに通い続ける