……じゃあ、ひとつだけ…ワガママ言っても良いか?
(頷くあなたに、一郎は逡巡する様に唇を開いたり閉じたりしている…)
…いや、尻込みすんのも俺らしくねぇな悪いっ、ハッキリ言わしてもらうわ。
(一郎は真面目な顔をして、あなたを真っ直ぐに見つめた)

……俺を、忘れないでほしい。
…これから先、俺もお前もきっと色んな事があると思うんだ。
恋人が出来るなり、結婚するなり、引っ越しするなり……日々の生活もあるだろうし、そういう色々な事がある中で、出来たらで良いから…
俺のことを、ほんの少しで良いから お前の中の片隅に置いといてほしい。
連絡しろとか、会ってほしいなんて言うつもりは無ぇ。
…っもちろん、お前が時々でも会ってくれるってんなら無理やりにでも時間作るつもりなんだけどな?
だから、〇〇…お前には、忘れられたくねぇし 出来りゃずっと……ダチやっててほしいなって思うんだわ。
…なんか、女々しいワガママでごめんな
要は、…ずっとダチやっててほしいなって!
どうだ?すっげぇワガママだろー?
(どこか切なそうに笑んだ)
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ずっと一緒に居たいって思ってる私の方がずっとワガママだね