人が真面目に心配してんのに、結局ネコ扱いかよ……

(と言いつつ、頭上の耳はふわりと手に寄っている)

…もう、早く治してもらって来い。
俺には猫耳やらがどう見えてるのか分かんねーから、なんか負けた気がする…。

(ちょうど目的の階に到着したようだ…ドアが開くと、一郎は先導するように歩き出す…)

………ん、ここだな。…じゃ、入るぞ?

(頷くと、一郎の手がコンコン"と扉をノックした)

寂雷さん、俺です。

>一郎君だね。どうぞ、入って。

失礼します。

(一郎に続いて中に入ると、寂雷はにこりと笑みを浮かべた)




はじめまして。…きみが一郎くんのお友達の〇〇さんだね?
私は医師の神宮寺寂雷です。よろしくお願い致します。

…では、さっそく診察をして行こうか。一郎君もここに…彼女の症状について聞きたい事もあることだしね。

(そして、てきぱきと診察は進み……)

……さて、症状としては…きみの視界に入る人に猫の耳と尻尾が見える、ということなのかな。

では、きみから見て いま私にもそれが見えるかい?

それが…一郎にだけ見えるんです
名残り惜しいけど行ってくるね(なでなで)