なるほど…二郎と三郎とPTを組んで来るとはな……だが、悪ぃな…それは想定内だ。
(一郎はくつくつと笑うと、どこか楽し気にこちらを見据える…)
…さて、家族だダチだと云えど容赦はしねぇ。
全力で掛かって来い、じゃないと……「その命、一瞬で消し去ってやろう。」
>に、兄ちゃんかっけぇぇぇえ!!
>なに絆されてんだバカ!一兄の言葉通り、全力で行かないと全滅だぞッ!
(三郎の言葉に、さすがの二郎もキッと一郎を見据える…あなたも強く武器を握ると同時に、早速一郎の攻撃が飛んで来た…)
まずは小手調べと行くか…これで倒れられちゃ、興覚めなんでな。
>ッ任せて!偉大なる汝に祈る!!顕現せよ!アイアスの盾ッ!!
(詠唱無しで高熱の火の玉が飛んで来る…すかさず三郎が呪文を唱えると、全員に防御魔法が掛かった)
>すっげー!助かったぜ三郎!!
>前を見ろ前を!!〇〇さん!行動の速度では圧倒的にこちらが不利です!
僕が補助呪文を掛けますからあなたと二郎が前線に!!
>よっしゃあ!色々デバフが飛んで来る前に兄ちゃんを仕留めるッ!!
させるか!!
(飛び出た二郎に続きあなたも攻撃を加える、も…容易に剣を弾かれてしまう…!だが弾かれた瞬間、二郎の一撃が確実に一郎に入った……)
ッ…やるな……さすがに、あの頃からレベルも装備も上がってるか…だが、易々とやられる俺じゃねぇ…。
魔王の名は伊達じゃねぇってところを見せてやるぜッ!!
(~と、文字通り悪戦苦闘の戦いがあり~)
ッは……「やるな、人間…まさかこの俺が貴様らにやぶれるとは……
良いだろう、貴様らの旅路の行方を…俺は、あの世でしかと目に焼き付けよう……さらばだ、愚かな人間たちよ…。」
(一郎はそのままドサリとその場に倒れ伏す……なぜか二郎と三郎が泣きながら走り寄っているも、もちろん本当に死んでいる訳では無い……)
………よっと。
さて、良い戦いだったぜ…ってことで、経験値と金銀財宝はお前たちのモンだ。持ってけ。
(すぐにむくりと起き上がると、莫大な経験値が入り 目の前にアイテムたちが出現した…)
ったく…泣くなってお前ら……これはゲームで、俺はそういう役回りなんだから。…ってことで、マジで俺に勝ったな…〇〇。
いや、勇者〇〇か?とにかく、俺が負けたのにこれも可笑しな話だが……
「勇者〇〇よ、俺と共に来い。」
>は?どういうこと…?
>お前知らなかったのか?〇〇さんが、一兄に勝ったら攫ってほしいって言ったんだよ。
>普通逆じゃね…?
>細かいことは突っ込まない方が良いぞ。
…さて、僕はもう落ちますね。久しぶりにゲームをしたので目が疲れちゃって……お疲れ様でしたー
(▼ 中禅寺三郎 が ログアウトしました)
>え、早っ…じゃあ俺も落ちるかなー。さすがにそろそろ勉強しねぇと…兄ちゃんと〇〇さんも程ほどにねー
(▼ ジロ が ログアウトしました)
…で、返事は?
(一郎はやれやれという表情をしている…)
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もちろん!魔王様についていきます!