ん…どうした、ルナ。ってお前っ…ずい分ホコリ塗れじゃねぇか、どこ行ってたんだ?
(驚いた顔をする一郎の前に、部屋で拾った銀色の何かをぽとりと落としてみる…と、一郎は一瞬で満面の笑みになった)
ッこれ…!これどこで見つけたんだ!?
俺ずっと探してたんだよっ!うわぁー良かった!!これでアレが開けられるなっ
>アレ…?
>アレって何です、一兄。
ちょっと恥ずかしいんだが…これはおもちゃのカギでな……宝箱が開けられるんだ。
まだちっちゃかったお前たちが、"これに大切なものを入れて"ってくれた宝箱のカギなんだよ。どっかで落としてずっと探してたんだけど…よかった……見つかって。
マジでお手柄だな!!偉いぞっ、ルナ。ありがとうなっ
(心底嬉しそうな、ほっとした表情であなたの頭を優しく撫でる……背後で、当の二郎と三郎はどこかぽかんとした表情をしている)
>あげたのは覚えてるけど…兄ちゃん、まだ持ってくれてたの…?
>僕はあげたことすら……ごめんなさい、幾つの事だったんだろう…。
当たり前だろ!お前たちがくれたモンはぜんぶ俺の大事な宝物だっ
三郎はまだ小学生にもなってなかったから忘れてるかもな……中には…その……まぁ、中身の話はいっか!ってあれっ…ルナ??
(困惑する三人を他所に、あなたは二郎のプレゼントを口に銜え てとてとと戻る…)
>あ、帰って来たっ
>また何か銜えてるけど……なんだ?
→
今度は二郎の前にぽとりと落とすと、二郎の瞳が爛々と輝き出した…