これはあそこに隠しッ…置いといたハズだろ!!
>ははーん…?三郎、何だよこの手紙ぃ…もしかして、ラブレ
そんな訳無いだろこの低能っ!!!
…これは、一兄と……二郎がくれた、手紙だし…。
>もちろん覚えてるぞ、三郎。…大事に持っててくれたんだな
当たり前っ…です。
あんまりにも読み返しすぎてシワになっちゃったから、厚い本の間に挟んでたんですけど……
>なるほど…それをルナが見つけて持って来たんだな?けど、三郎の場合は失くしたワケじゃねーんだろ?
そうだけど…最近は、ちょっと存在を忘れてたところは……あったかもしれない。
>そんなコト気にすんなって。思い出も大事だけど、そればっかり気にしてたって人は前に進めねぇ
>そうだぜ!…ルナだって、たまには思い出せって持って来てくれたンじゃねぇか?
一兄……二郎……。
一兄に乗っかってるのがちょっとうざい……>聞こえてんだよケンカ売ってんのかテメェ!!
うるさいな……ルナがビックリしちゃうだろ。
…ルナ、ありがとな。
一兄の言う通り、思い出ばっかりに浸ってるのはダメだけど たまには…こうやって、思い出すことも大事だよな。
(三郎の手がなでなでと優しくあなたの頭を撫でる…)
>…俺たちの思い出の品を次々見つけて、しかも本人たちの前に持って来るなんて……ほんとにすげぇな、ルナは。
きっと飼い主に似たんですよ。一兄に似て聡明で、カリスマ性があるんです。…二郎のアホさは似なくて本当によかった。
>一言余計なんだよッ!!張っ倒すぞ!!!
騒がないでくれないかなぁ?ルナが怖がっちゃうだろ。
>あ゛ぁ?先にケンカ売って来たのはテメェだろーがッ
はぁ??僕は至極当然のことを言ったまでなんだけど……
(さっそく背後でケンカが始まっている…)
>ったく…あいつら……っまぁいいか、やらせてりゃその内止めンだろ…。

…今日はマジでありがとな、ルナ。
今日がバレンタインデーってのもあって、お前のプレゼントもなんか特別なものに感じるぜ。
(ぎゅ、っと一郎の腕に抱きしめられた)
……とりあえず、後でシャワー浴びような。
(ホコリ塗れの体は許されなかったようだ……)