(「 キスしないと出られない部屋 」 あなたが声に出すと、一郎の目が文字通り点になった…)
は……?
き、キスしないと出られない…?ほっ…ほんとにそう書いてあったのか??
(あなたは頷いて紙を渡す…一郎はゆっくりと受け取り、噛み締めるように二、三度目を滑らせた……)
…この、〇〇しないと出られない部屋ってさ……よく、薄い本とか二次創作で見るやつだよな…?
何かの間違いじゃなけりゃ、それがいま俺たちに起こってて、それを完遂しなけりゃ永遠に出られない……って事に、…なるんだよな。
…いや、悪い。お前に訊いてもお前だってンなこと分かんねーし……
キス……キス、か…。
(一郎は胡坐を掻き、周りを見渡している…あるのは天井の窓だけで、見渡す限りドアらしきものも無い……)
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手、貸して。どこの部位になんて指定が無いならどこでもいいって事でしょ→
跪いて手の甲にキスをする