ん…?おい、なんか挟んでっ……大…?
(カバーを戻しながら不思議そうに紙をぺらぺらと揺らしている…)
大…大……大納言あずき?…違うか。
おっ、やっぱ続きがあんだな。…大好……"き"、か。続きは。
いや…まさかの大、好、物の可能性も捨てきれねぇな…。
(あなたが挟む紙をカバーを戻しながら着々と回収している…)
っ…やっぱり、"大好き"だったな。って待て、…まだ続けるのか?もうカバー戻すのも疲れたンだが…。
……うん、"一"ね。俺の名前だろ、どうせ。
ここで他のやつの名前だったら何のアピールだよってなるし。…いや、それはそれでまたイタズラになんのか
"一郎じゃないからなに勘違いしちゃってんの"っていうッやっぱり俺じゃねぇか。
(最後の"郎"と書かれた紙を片手に一郎は振り向いた……薄っすらと頬が赤いような…?)
はぁ……ほんっと、お前って俺のこと好きな。毎度毎度飽きもせず手の込んだことを……
(最後のカバーを戻し、あなたからのメッセージの束をぱらぱらと捲る…)
…まぁ、いっつも 期待を裏切らねぇけどな。
(どこか嬉しそうに口元で笑んだ)
カバーと中身の間に「大好き一郎」と一文字ずつメッセージを挟んでおく