〇〇っ、こっちだこっち。

(階段下から一郎の少し控えめな声が聞こえた…)

悪い悪い、車に荷物入れてたんで気付かなかった。

>来てくださって嬉しいです、〇〇さんっ
>どうしたんだ?その水筒…

(二郎の言葉に、あなたは温かい飲み物を入れて来たと答える…)

>へぇーっ、にしてもデカくね?
>馬鹿っ、〇〇さんが気を遣って僕たちの分も用意してくれたんじゃないか。そんなコトも分からないのか低能は。

ケンカはやめろっ
今朝も言っただろ?今日は三郎…お前の誕生日なんだ、今日一日ぐらい 頼むから仲良くしてくれ。

>そう、でしたね…すみません、一兄…。
>………、

(二郎の手がぽんぽんと三郎の頭を撫でた…)

>…じゃ、荷物の積み込みも終わったし さっそく行こうよ兄ちゃんっ

あぁ、そうだな。
〇〇、お前は助手席な。

(助手席側のドアを開けた後、一郎は反対に回り運転席に乗り込む…)

…今日、来てくれてありがとな。

三郎が誘わなきゃ俺が誘おうと思ってたんだが…ああ見えて、三郎すげー楽しみにしてたから。

(あなたにだけ聞こえるよう声を潜ませ、一郎は柔らかく微笑んだ)

>一兄!準備OKですっ
>シートベルトもちゃんと締めたよっ

おっし!じゃあ行くかっ

(パッとヘッドライトが点り、車は賑やかに発進する…)

BGM流そう!
インターホンを鳴らすと…