あっ、

(あなたは先に走り出すも、後から追い掛けて来る足音は無い…そっと後ろを窺うと、一郎は余裕そうな笑みで軽くストレッチをしている……)

……さて、そろそろ行くか。

(建物の曲がり角に入ってしまうというところで、クラウチングスタートのようなポーズをする一郎がちらりと見えた…と思った瞬間、物凄い勢いでこちらに近づいて来る足音が…!)

おいおいっ、まだこんなトコなのか?
せっかくハンデやったってのに、こんなんじゃ俺の圧勝だぞ。

じゃ、お先なっ

(並んだのも束の間、風のように追い抜いて行った…赤い背中がどんどんと遠ざかって行く……)

躓いて転ける
よしきた!さんにいちぜろ!(先に走り出す)