(顔を離したあなたに、とりあえずと云う様に一郎は大きく息を吐いた…)

あのなぁ……突然かお近付けられたら、叱る前にまず止めるだろ…。
叱るのはその後、だっ

(弾んだ語尾と共にあなたの額をビシッと一郎のデコピンが襲った。中々に痛い……)

…痛いか?

痛いだろうな、俺の指もめっちゃ痛ぇし。

……ほんとは、こんなんじゃシャレにならねぇことしてンだぞ。
俺だからこの程度で済んでるだけだ。

ちゃーんと反省しろよ。
もっと本気で叱られるかと思ってた