なんか、お前たまにすげぇこと言うよな。……嬉しいけど。

(一郎は考えるように少しばかり息を吐いた…)

……そいつが居なくなったとき、確かに前よりも世界が色褪せて見えるってことはあるかもしれねぇ。
…少なくとも、俺はそうだったから

……悪い、らしくねぇこと言ったな。

(ぐしゃぐしゃと少し乱暴に頭を撫でられる…)

"人が本当に死ぬときは、忘れられた時だ。"
…お前が覚えていてさえくれれば、俺という存在は死なねぇんだよ。

だから、ずっと覚えててくれ。…まぁ、居なくなる予定も無ぇんだけどさ