(ということで、毎年行っているらしい近所の神社に来た……)

ここだ。あぁやっぱり、地元の人しか来ねーから今年もそんな人多くねぇな。

>兄ちゃん、手水が凍ってるよ!

おっ、ほんとだ。これじゃあ手洗えねぇな……

>一兄!僕、こんなこともあろうかと水筒にお湯持ってきました。これで手を清めましょうっ

気が利くなぁ三郎、ありがとな。

>えっへへ……はいっ、〇〇さんも。僕がお湯を出すので、手を出してください。
もしご存知でしたら申し訳ないんですけど…まずは左手を清めて、次に右手。最後に左手で水を受けて軽く口をすすいでくださいね。

(あなたは言われた通りに済ませる…次に二郎が手を出すと、三郎は一瞬で表情を変え 二郎に水筒を渡した…)

>はい。
>……は?
>やり方は分かるだろ?何で僕がお前を手伝わなきゃいけないんだよ。
>こんのクソッ…

コラッ!三郎っ、お互いのを手伝ってやれば良いだろーが!ったく…手水ぐらいで新年早々ケンカしないでくれ…。

(二人は途端にシュンとして大人しく手水を済ませた……)

>……ね、ねぇ兄ちゃんっ。確か、道の真ん中は神様が通る道…だったよね?

あぁ、よく覚えてたなぁ二郎っ
参道の真ん中は正中って云って、神様の通り道だから俺たちは端を歩くんだ。去年言ったことちゃんと覚えてたんだな。

>えへへっ……

(三郎が心底面白く無さそうな顔をしているも、みんなで一列になり 神社に辿り着いた……)

お参りしよう!
ほんと!?みんなで初詣行きたい!