お前…俺がお世辞で言ったと思ってんのか?

(一郎は軽く息を吐いた…)

…可愛いよ。
正直、俺以外に見せたくねぇって思うぐらいにはな。

(そっと手を差し出される…)

ほら、ゆっくり行こうぜ。…急がなくたって祭りは逃げねぇから。

それに、こうしときゃ逸れたりもしねぇだろ。……こんなに可愛いと、心配だから

(きゅっと手を握られた)
ね、ねぇ一郎…ほんとに可愛い…?