………、

(少し間を開け、一郎の手がゆっくりと伸びて来る…)




……そっか、なら良かった。

(あと少しで頬に触れるというところで、何事も無かったかのように手が離れて行った)

じゃ、お前は早く表の通りに戻れ。
ここの道を真っすぐ行きゃ、通りに出るからな。

…悪かったな、変なことに巻き込んじまって……

(一郎はいつも通りの笑みを浮かべている…)
だ、だ、大丈夫…(頬を赤らめながら目を逸らす)