(萬屋に呼ばれ来てみるも、一郎の姿が見えない……)

よぉっ、来たなっ。
…で、さっそくだけど……これ。やる。

(突然ひょこっと一郎の顔が目の前に覗いたと思えば、これまた目の前に綺麗にラッピングされた箱を差し出された)




一応、念入りに下調べして 俺が美味ぇって思ったのを選んでみた。そんで、そこそこ見た目も良いやつな。

乱数に訊いたり、三郎にも調べてもらったりして…なんだ……映える?とか、話題のやつらしい。
箱も綺麗だし、そのまま小物入れとかに使うやつも多いんだと。

…ぁーっと……いつも色々付き合ってもらってるお礼っつか……仮に中身は期待外れでも、ちょっとした気持ちだと思ってもらえたらなーっていう…

らしくねぇだろーけど…。

(心なしか不安そうに目が泳いでいる…)

どうしよう。嬉しすぎて言葉が出てこない…。
そしてバレンタインデー当日……