"げへへ"って……まぁ、ほんとに嫌なら逃げ出すか…。

ちょっとごめんなー…1回だけ、我慢してくれるか…?

(猫はじっと一郎を見上げるものの、逃げる様な素振りは見せない…)

…良いってことかな?
じゃあ、シツレーします…。

(猫をそっと抱き上げ、後頭部の辺りに顔を寄せる…すーっと深く息を吸い込む音が聞こえた)

……うん。
なんか…なんつーンだ……干したての布団…か、バターっぽいような……あ、焼いたパンの匂い?みてぇな……

いい匂い…なんだろうな。何となく、落ち着く感じ。
確かに、吸いたくなる気持ちも……分からんでもないな。

(感想を述べる一郎の下で、猫は相変わらず虚無の顔をしている…)
げへへ、1回だけなら問題ないよ