(店を飛び出し声を張り上げたあなたに男たちは動揺する様にざわめき出すも、すぐに鋭い目つきで睨み付け口々に"引っ込んでろ!"等々と汚い言葉を吐き出す…
当の彼はそれを事も無げに見つめ、口を開いた。)
あんたら、うちに金借りてる奴だろ。
取り立ててやったからお礼参りってか?
人に借りたモンを返さなきゃいけねぇのはガキでも分かることだ、それが分かんねぇなら…
(刹那、ゴッと鈍い音が辺りに響く……
男は振り上げたままの拳を震わせ、怒りを露わにした。
"黙れッ!お前のせいで俺は家族まで失ったんだ!テメェなんか人間じゃねぇ!!"
吐き捨てるように言うと、微かに聞こえてくるサイレンの音に 男たちは足早に去って行った…)
ッ……口ンなか切れた…
(ペッ、と赤の混じる唾を吐き 指で軽く口元を拭っている)
…おい、あんた。
あんたも早く帰れよ、サツが来たら色々聞かれてメンドくせぇから。…もっと帰り遅くなんぞ
(オッドアイがちら、とあなたを見遣った。)
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そっか。じゃあ警察に、君はなにも悪いことしてなかったってのを伝えてから帰るよ。