(台所に向かう一郎を背に、あなたは折を見て二人の部屋に向かった……まずは二郎の部屋だ。)

……んー…?このこえ……ルナ…?
…起こしに来てくれたのか?

(ドアの前で鳴けば、少し掠れた声と共に時間ぴったりに鳴り出したアラームらしい音が止まる……
伸びをしているのか、長い息と衣擦れの音がした)

ふぁ~~あ……ぁーー………うっし!サンキュールナ。俺はもう起きたから、三郎のトコ行ってやってくれよ。
あいつ、昨日なんか小難しいコト調べてたから 俺が起こしに行くと寝起き悪ぃンだ。たぶん。

…頼んだぞ?

(ドアが少しだけ開き、伸びて来た手がよしよしと頭を撫でる…ドアの隙間から、ボサボサの頭と普段よりも一層緩く下がったオッドアイが見えた)

♪次は三郎の部屋へ…
♪10分後、それぞれの部屋のドアの前で鳴く