(しばらくすると、ふと階段を上る足音が聞こえて来た…少し軽いような気がする……開錠する音が聞こえると、ガチャリとドアが開いた)
あっ、ルナ。
(三郎はすぐに気が付くと目の前に屈み込み、頭をなでなでと撫でられる…)
ただいま。…ずっと待ってたのか?
一兄は依頼だからまだしばらく掛かるかな……二郎はすぐ帰って来ると思う、今日は部活の助っ人とかも無いって言ってたし。
…ごめんな、寂しい想いさせて。
いつもは誰かが家に居ることが多いから、寂しがりやになっちゃったのかな…。
(三郎の手に優しく撫でられる背後で、また階段を上る足音が聞こえる…今度は少し重いような……)
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♪耳を立てて玄関が開くのを待つ