<やっと一郎に追いつき目の前に飛び出した時にはもう街中に出ていた…>

なッ……ルナ…!?
何でこんなとこに…俺を追い掛けて来ちまったのか?

<慌てた様子であなたを抱き抱えた…>

(困ったな…まさかルナが追いかけて来ちまうなんて……萬屋に戻る時間なんて無ぇし、二郎と三郎も学校だ…
かと言って、このままにしてたらまたどっか逃げちまうなんて事も……)

~♪

<突然一郎の携帯が鳴り響いた…>

っ…もしもし……三郎か?どうした?

>一兄、お仕事中でしたら申し訳ありません。学校が午前までで早く終わったので今からうちに帰ります。
…それで、ごめんなさい…何だか、妙な胸騒ぎがして…電話をしてしまって……

三郎…ナイスタイミングだ。
いま俺はサンシャイン60通りに居るんだが、ルナが俺を追い掛けて外に飛び出しちまって…いま腕の中で大人しくしてる。

>えっ!?…分かりました、すぐに向かいます。それではまた後でっ

……ふぅ…とりあえず、何とかなりそうだな…。

(腕の中のあなたをちらりと見遣る…)

懐かれ過ぎるのも考えモンだな…ったく……

(困ったように笑うと、あなたの鼻を指先で軽く押した)
♪必死に追いかける