(一郎はふっと微笑み、またあなたの目元を優しく拭った…)
なんだ……そんなことで泣いてたのか?
俺との約束なら、お前はちゃんと守ったじゃねぇか。
部屋からは一歩も出てねぇし、二郎に見られちまったのも…お前のことだから、二郎がなんか落とした音にビックリしたんだろ?
…それに、遅かれ早かれ あいつらには今のお前を見せなきゃなんねぇ。
こうなった理由も、いつ戻るかも分からないって状況で隠し通すのは 土台無理な話だからな。
(依然としてあなたの頭を優しく撫でながら、小さい子どもを慰めるように柔らかく微笑む…)
ほら…もう泣くな。
もし、お前がこのまま戻らなくても…もちろん猫の姿に戻っても、お前はずっと俺たちの家族だ。…それは変わらねぇ。
…な?安心しろ、大丈夫だから。
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♪…みゃぅ(一度すり寄ってから泣き疲れた様子で眠る)