俺だけじゃねぇぞ?二郎と三郎とも同じご飯だ。
いつ戻るかは分かンねぇけど…少なくとも、戻るまでは俺たちと同じご飯を一緒に食べることになる。

…なんか、不思議だな。

今までもお前と一緒にご飯は食べてたけど……こうやって人間の姿になって、
"楽しみ"だとか気持ちを言葉に出したり、にこにこ笑ったり…今まで気持ちが分からなかったワケじゃねぇけど、同じ姿になったことでより通じ合えてるって感じがする。

種を超えるとは言うが、言葉は伝わらないからな……まぁでも、俺がお前の鳴き方でなんとなく意味が分かるように
お前も 俺たちの声のトーンとか雰囲気とかで、なんとなく伝わってるような時は多かったけど。

…あいつらも言ってるけど、お前は不思議な猫だから……なんか、俺たちの言ってることが分かってンじゃねぇかって思っちまうんだ。

(鍋がゴトゴトと鳴り出す…お湯が沸いたようだ……)

おっ、沸いたか。ちょっと待っててなー…
……うっし。待たせたな!スープ出来たからここに座ってくれるか?

(あなたが席に付くと、一郎は湯気の立つスープを置き 朝食を並べて行く……)

昨日の残り温めただけだけど、猫が食べれないモンは無ぇから大丈夫なはずだ。
…じゃ、さっそく食べようぜ、

いただきますっ

…ほら、"いただきます。"……出来るか?

(手を合わせ、あなたに目配せをする…)

♪いただきます。
♪いちろーと同じご飯…!楽しみ