(一声鳴くと、階下の声が微かに賑わった……と思えば、階段のすぐ下から声が響く…)

>ルナー!行って来るなー!!
>うるさッ…朝から騒ぐな低能!…すぐ帰るから、いい子にしてるんだぞっ

気を付けてな。

ルナは俺の部屋のベッドの下にでも居たのかもしんねぇ。
大丈夫だから、早く行って来い。遅刻するぞっ

>行ってきまーすっ
>行ってきます。

(バタン、と扉の締まる音がした……)

……はぁー…。

(一郎の気の抜けたようなため息が聞こえる…)

♪いちろー…その、ごめんなさい…
♪(とりあえず声だけでも聞けば安心してくれるかな…)にゃー…