(後ろ髪を引かれながら、とりあえず帰ろうと萬屋の玄関を潜った…
家まで帰ろうと歩き出したところで、向こうからふらふらと誰かが歩いて来る…明らかに様子が可笑しい……
警戒しながらすれ違った瞬間、物凄い速度で伸びて来た手に肩を勢いよく掴まれた…!)
そいつに触んなッ!!!!(刹那、聞き慣れた声と共に何者かは既に地に伏していた…見ると、警戒している様子の一郎に軽く肩を抱き寄せられる)
大丈夫か?まさか、ここまでの事態だとはな…。
…とりあえず、ウチに戻ろう。
俺も、この症状を甘く見てたかもしれない…さすがに、ここまで見境が無くなるなんて……
………、
(何かを考えているような浮かない表情の一郎に連れられ、とりあえず萬屋に戻った…)
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☆怖かった…。一郎が来てくれなかったらと思うと…