(………ぷつ、)
…おぉ、どうした?
声聞くの、なんか久しぶりだな…。
……俺の話、聞いたんだろ?
二郎か三郎に。……たぶん、二郎だな。
(スピーカーの向こうから、ため息とも深呼吸ともとれる息がした)
不安がってるのは分かってるんだ。
…けど、あいつらを傷付けて血を貰うのは……やっぱり、家族として許せなくて
そんな事をするぐらいなら、自分で自分を殴って気でも失ったほうがマシだ。
っそしたら、目ぇ覚ました時にはもう治ってたりしてな?
(ははは、と電話口に渇いた笑い声がする…)
☆一郎に電話を掛ける