っ、

………。

(そ、っと 優しすぎる程の力で肩を掴まれる…)




ほんとに、いいんだな?…悪い、くどいよな。
…けど、もし途中でイヤだと思ったら、全力で突き飛ばして…逃げてくれ。俺のことは気にしなくて良いから。

(真っすぐなオッドアイに頷くと、一郎はゆっくりと首筋に顔を埋める…
髪の先が肌に微かに触れたと思った刹那、太い注射針が刺さったかのような鋭い痛みが走った)

ッ………、

(痛みは徐々に強くなり、段々と熱さに変わって行く…
耳元でゴクリと飲み下すような一郎の喉の音が数回聞こえ、痛みなのか何なのかもはや曖昧になって来たところで 一郎の唇がスッと離れた…)

…〇〇?っ大丈夫か?気持ち悪ぃとかは無いか?

(覗き込まれた一郎の顔色は、だいぶいつもの調子に戻っている…)
☆一郎なら、いいよ