っ、
………。
(そ、っと 優しすぎる程の力で肩を掴まれる…)

ほんとに、いいんだな?…悪い、くどいよな。
…けど、もし途中でイヤだと思ったら、全力で突き飛ばして…逃げてくれ。俺のことは気にしなくて良いから。
(真っすぐなオッドアイに頷くと、一郎はゆっくりと首筋に顔を埋める…
髪の先が肌に微かに触れたと思った刹那、太い注射針が刺さったかのような鋭い痛みが走った)
ッ………、
(痛みは徐々に強くなり、段々と熱さに変わって行く…
耳元でゴクリと飲み下すような一郎の喉の音が数回聞こえ、痛みなのか何なのかもはや曖昧になって来たところで 一郎の唇がスッと離れた…)
…〇〇?っ大丈夫か?気持ち悪ぃとかは無いか?
(覗き込まれた一郎の顔色は、だいぶいつもの調子に戻っている…)