(~♪ 通知音が鳴ったスマホを手に取り、通知に表示された簡潔な文があなたからのメッセージだと分かると 一郎は目をごしごしと擦った…)
やばいな、俺疲れてンのかもしんねぇ……すっごい自分に都合の良い幻が見える…。
(念のためと目薬を差し、改めてメッセージを見る…)
……「電話してもいい?」…確かに〇〇さんからだよな……え?
もしかして誰かと間違えてるとかそういうオチ?彼氏に送るハズが俺に誤爆とか?もしそうだったらマジ泣くかもしんねぇ。
…どう返信すっかな……「良いですよ」?…いや、なんか可笑しくね?素っ気ねぇ感じするし…
……時間が勿体ないし、ここは正直に返した方がいっか…。
「大丈夫ですよ、俺も〇〇さんと話したいです。」……彼氏ー、うわー…彼氏面ー。つっても他に言いようも…
……らしくねぇな、当たって砕けろだ。
(一郎はそのまま送信ボタンを押した…)
ハァーー……なんか、安心出来ねぇなー…急遽手ぇ離せなくなったとか、このままスルーってのもあり得なくもねぇし…。
(スマホを手にうつ伏せに寝転がり、落ち着かなさそうにそわそわとしている…)
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●電話を掛ける