(ドアには"謹賀新年"と札が掛けてある…あらかじめ挨拶に行く旨の連絡はしているものの、少し緊張する……)
「はい!…〇〇さんっすね、ちょっと待っててください。」
(軽い足音が聞こえすぐにドアが開くと、さっそく一郎の嬉しそうな顔が覗いた)
〇〇さん!新年から顔見れて嬉しいっす!!
(心底嬉しそうな笑みを零すと、切り替えるようにピシッと姿勢を正し 深くお辞儀をする…)

明けましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願い致します。
…うちの弟たち共々頑張りますんで、萬屋ヤマダも 引き続きご贔屓のほどよろしくお願いしますね。
("あ、それと…" と一郎が一瞬何かを探す素振りをすると、すぐさま後ろから見慣れた顔が覗いた)
>一兄、こちらです。
悪い、三郎。ありがとなっ
…こちら、よろしければ食べてください。日持ちしますし、誰かと分け合っても食べれるので。
(差し出された紙袋には、熨斗の付いた綺麗な包みのお菓子が覗いている…)
>…一兄、〇〇さん 今日は上がって行かれないんですか?
あー……ほら、新年早々時間取る訳にも行かないだろ?今度また…な?(小声で話しているもののしっかりと聞こえてしまう…
見ていると、二郎までもなにか言いたげな表情で壁から顔を半分覗かせ じーっとこちらを見ている……)
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●ありがとう!…ところで一郎くんたちは、今日予定ってあるの?