ッだから、俺にはもう彼女が居るんだって。
(駆け寄ったところで、反対側に女性の影が居ることに気が付いた…どうやら声を掛けられたらしく、一郎は困っている様子だ……)
いや、嘘でも冗談でもなくてほんとにっ…だから、あんたとは付き合えないし どっか行ったりもしねぇ。他当たってくれ。
…"またまたー"じゃなくて、ったく………っ、
(うんざりした様子で視線を逸らした先で目が合うと、一郎の顔が途端にパッと明るくなった)

〇〇さんっ
偶然っすね!もしかして先に気付いてくれてたんすか?会えてスッゲー嬉しいっす!!
(瞬時にあなたのほうに駆け寄ると、嬉しそうに笑みを零す……ぱたぱたと動く耳と尻尾の幻が見える…)