(しつこい男にナンパされ困っていると、背後から聞き慣れた声が聞こえた…)
こんなところに居たのか…
〇〇、待たせて悪い。用事は終わったから帰ろうぜ。
(あなたの手をするりと取ると、一郎はさっさと歩き出す…)
…あぁ、俺の彼女が世話になりました。
……おたくの顔は、覚えましたんで。
(振り向いてにこりと笑うと、呆然とする男を置いてあなたの手を引き遠ざかった…)
……ここまで来れば大丈夫か。
(周囲を見遣ると、あなたの手をパッと離した)
っすみません〇〇さん、咄嗟に俺の彼女ってことにしちまって……
姉の方が自然かとも思ったんですけど、家族関係とか俺ある程度割れてるんで そっちのが良いかと思って…。
っあ、もちろん彼氏面する気なんて一切無いっすから 安心してください。
……大丈夫ですか?
〇〇さんの表情で知り合いじゃないと思ったんすけど、…もう少し早く来れてれば……。
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●私は大丈夫だけど一郎君は大丈夫?私が彼女なんてもし噂になったら…→
●なんか…敬語じゃない一郎くん新鮮でドキドキしちゃった