恋人……

(反芻するように繰り返すと、一郎はゆっくりとした動作でフードを被った…)

いや、今までもそうだったろって話なんすけど……いざ言われると、結構クるっつか…。

…俺が、〇〇さんの恋人。
……ちょ、っと…今こっち見ないでください。

(そのままあなたから顔を逸らした)

絶対ぇ気持ち悪い顔になってるんで……自分でもニヤニヤしてるのが分かる…。

(フードから覗く耳が赤い…)
●そ、それは心配するよ。……だって、恋人だもの。