…そんな事、無いっすよ。

ほんとの紳士は、きっと……下心なんてありませんから。

(夜の闇に光るような、綺麗なオッドアイと真っすぐに目が合った…)

……俺、〇〇さんが思ってるほどいい子じゃないです。

もっと知りたい、…近付きたいって汚い下心があって、今だって………

…っ……。

(一郎はあなたに手を伸ばすも、何かを飲み込むように拳を握った…)

……なん、て………ははっ
驚きました?…前にドラマで観て、ちっと再現してみようかなって…。

………忘れて、ください

(どこか悲し気に微笑むと、一郎は即座に踵を返す…気が付けば、すぐ目の前に自分の家がある…。)

●相手を知りたいとか仲良くなりたいって気持ちは汚くなんかないよ
●忘れたくないって言ったら困っちゃう?
●ありがとう、一郎くん紳士だねー