(何かが意識を揺らし、あなたはふと目を覚ました……
眩しい白光と、すっかり人気の無い座席がぼんやりと見える…。

"お客さん、もう終点ですよ。" 車掌の声にあなたは慌てて立ち上がり、礼を言って電車を降りた。

ホームの人影はまばらで、駅名も見慣れない駅名だ…
取り出したスマホにはRIMEや着信の通知を示すライトが灯り、表示された時間は疾うにいつもの帰宅時間を過ぎている…)

"ヴー…ヴー……"

(タイミング良く手の中のスマホが震える…画面を見ると、一郎からの着信だ)

「もしもし、姉貴か?…いま何処に居るんだ?」

(寝過ごしてしまった事を伝えると、スピーカー越しに深いため息のような安堵の息が聞こえた…)

「よかった…何かあった訳じゃないんだな?…なら、車出すわ。そっから帰んの大変だろ?駅教えてくれりゃ迎え行く。
…そんなトコまで行ったのか!?あっははは!っ分かった、じゃあ10分もありゃ着くから カフェか何かで待っててくれ。…うん、二郎と三郎にも伝えとく。…あとでな。」

(プツ、ツー…ツー……
一郎が迎えに来てくれる事になったが、かなり心配を掛けてしまったようだ…。)

◎一郎が到着するタイミングを見計らって一郎の分もテイクアウトのドリンクを注文する
◎電車で寝過ごす