(瞼を開けると、真っ白い天井とカーテンが見えた…ここは……?)
姉貴!っ…姉貴、目ぇ覚めたか?
悪い、二郎と三郎が寝てて…ちょっと寝かしといてやってくれねぇかな。
こいつら、倒れた姉貴が心配だってんですぐに病院来て ずっと手ぇ握ってロクに寝ずに待ってたからさ……
(見ると、ベッドの両側に突っ伏すようにして二郎と三郎が眠っている…三郎の背には二郎の上着が掛けてあり、二郎の背には一郎の上着が掛けてある……)
医者の話じゃ、特に異常は無くてただの過労だって言ってたけど……
ごめん、姉貴が最近働き詰めだってのは分かってたのに 俺がもっと注意するべきだった…。
姉貴が突然倒れたって聞いて、こいつらもそうだけど 俺もほんとにっ……心配、したし…もし何かあったら、って……ッ悪い。
(一郎は咄嗟に片手で目元を覆った…小刻みに声が震えている……)
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◎ごめんね。心配かけて(なでなで)