…あいつらが、そんなこと言ってたのか

……あいつらにはでもとかだってとか言い訳すんなってよく言い聞かせてるから、今から言うことはあいつらには言わないでほしいんだが…

(あなたの隣にそっと座った)

確かに、姉貴の前でも兄貴が抜けないってのは…やっぱりある。

姉貴は俺にとって昔から良い姉だから、
俺もそれに感化されて 二郎と三郎が下に出来たとき、俺もしっかりしなきゃと思ったんだ。

…けど、だからなんだろうな……

姉貴にさっきみたく甘やかされたり、逆に甘えたりってことが 段々上手く出来なくなっていった。
二郎や三郎は俺を神格化してる節があるけど、俺にとっては姉貴がそれなのかもしれねぇ。

神格化っていうほど大げさじゃねぇけど…姉貴には昔から色々世話になってるから、遠慮とか、迷惑だとか、そんな思いはあってさ。

……でも、あいつらにも、姉貴にも、そこまで言わせるなんて…兄貴とか弟だとか以前に、男としてどうだって話だよな…

(あなたに遠慮がちに寄り掛かった)

…姉貴、悪いけど少しの間こうさせてくれ。……ついでに、…頭、撫でてくれたら嬉しい。

◎よしよし。迷惑なんて思うわけないし、遠慮しなくていいんだよ。姉弟なんだから
◎二郎と三郎から聞いたよ。いつも凄く頑張って、二人を引っ張ってくれてる良いお兄ちゃんって。でもさ、私の前では『弟』で居て良いんだからね?