そうだな……じゃあまず、俺たちの中じゃ一番特徴的な三郎から説明するか。
三郎の歌い方って、全体的に早口でリズムを敢えて外すような歌い方をしてるよな?
それが逆に、癖になるグルーヴ感を生み出す…三郎らしいトリッキーな歌い方だ。声の速さやテンポを変えることで、フリッキーな要素を生み出してる。
曲自体もクラシックをアレンジした物っていうのがまた個性を出してるし、三郎らしい高尚で少し高飛車な感じがよく出てるよな。
そんで次に二郎。
二郎は基本的には俺のラップスタイルに近いんだが、リリックは全体的に俺よりも攻撃的っつか過激なフレーズが多いな…
曲調も、俺みたいにビートの曲調よりも激しくて盛り上がるようなロック調のものが多い。けど、その中にも俺たち兄弟を思う歌詞が散りばめられてる…そこが二郎らしいスタイルだ。
最後は俺。俺は…自分で言うのもなんだけど、オールドラップっていう昔ながらの基本的なラップスタイルを踏襲してるんだ。
よく言えば、分かりやすくてラップ初心者にも聴きやすい。悪く言えば、古臭くてありきたり。…ってところを、俺は出来るだけ聴きやすさを残しつつも古臭さを感じさせないようにアレンジしてる。
オールドラップ独特の基本的な曲のビートや型は残しつつ、リリックとかグルーヴ感を現代にしてるんだ。
…って、ところだな。
な?俺たち3人だけでも、ラップのスタイルって全然違うんだ。
〇〇にも、きっと自分だけのスタイルが見つかると思うぜ。
▽3人のスタイルってそんなに違うの?全然分かってないや…