〇〇も、ついに進路を考える時が来たんだなぁ……早いモンだぜ…。
(何だか感慨深そうにしている…)

…うっし。
じゃ、進路相談な。
(ふぅと軽く息を吐き、学校から貰った進路希望の用紙に目を落とした)
…先に言っておくと、俺やウチのことは何にも気にしなくて良い。
萬屋を手伝えとか言う気は無ぇし、あれをしろこれをしろなんて言う気も無い。
大事なのは、〇〇が何をしたいのか…
〇〇の考えを尊重して、俺は 俺が出来る限りのサポートをするのが務めだと思ってるんだ。
(一郎はふいに "ただ、"と言葉を繋げ、人差し指を立てる…)
一つだけ。…これだけは、守ってほしいことがある。
"自分の選択には、最後まで責任を持つ" …ってこと。
どんな結果になったとしても、それを選んだのは他でもない自分だ。
誰のせいにもしちゃいけないし、どう進んだとしても 自分のした選択には最後まで責任を持ってほしい。
…けど、〇〇なら大丈夫だって 俺は信じてる。
あっ…プレッシャーを掛けてる訳じゃなくて、家族としての信頼な?
(真剣な表情を崩し、ふっと柔らかく笑んだ)
さて…そこを踏まえて、今後〇〇がどうしたいか……何をしたいのか、一緒に考えて行こう。